「糖質オフ」より大事な「たんぱく質チャージ」
やせる&疲れない体をつくる「筋活」のすすめ(2)
筋肉が劣化する習慣とは?
バランスを欠いた食生活に加えて、生活の中で体を動かしたりなどの筋肉への刺激が減ってしまうと、筋肉量が低下していきます。あらためて、筋肉が減ってしまう食習慣をまとめてみます。
【朝食抜き】
朝は体内のエネルギーが枯渇している状態です。朝食を抜いてしまうと、日中の活動エネルギーを得るために、筋肉を分解して糖を作り出すことがありますので、筋肉をつくるためには、朝食でしっかりたんぱく質をとることが大事です。
【糖質制限】
糖質さえ食べなければ太らないというのは間違い。筋肉を作るときには、たんぱく質と一緒に、適量の糖質も必要です。糖質を制限するために炭水化物をまったくとらない人がいますが、かえって健康を害します。
【ベジタリアン】
一部の野菜類には植物性たんぱく質が含まれていますが、適切な筋肉量を維持するには、少々不足します。
【夜型生活】
夜遅くに食事をする、睡眠時間が短くなるということが重なると、ホルモンや酵素の働きが乱れて、筋力が落ちて太りやすい体になります。
先述したように、成人は毎日体重1kgあたり1gのたんぱく質が必要です。だからといって多ければ多いほどいいわけでもありません。なぜなら、人の体が処理できるたんぱく質量には限界があるからです。
また、肉や魚など、特定のたんぱく源に偏った食事も避けたいところ。たんぱく質はアミノ酸でできていますが、特定のアミノ酸だけを多量に摂取していると、ほかのアミノ酸の吸収を阻害することもあるのです。肉、魚、卵、牛乳・乳製品、豆など、たんぱく豊富な食材を毎日バランスよく食べることが大事なのです。
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